レポ・最後はいっしょに
お父さんお母さんに船をつくっていただくのは、子積み木遊びの楽しさを感じていただきたいということものと、途中までつくると子どもたちが一緒になって積みはじめたり、出来上がった船に乗って遊んだりできるからなのですが、今回は二人とも自分がつくるものに全集中していました。
一人はお山づくり。小さい山をつくると「もっと大きくする!」とどんどん土台の直角二等辺三角柱を増やして、一山終わると「もっと大きくする!」と。「すごい!」「すごい!」とお父さんにアピール。お父さんも船の手を休めお子さんの応援に加わりました。
その後は大きな立方体づくり。
大きな立方体をつくるという活動もあるのですが、大人からすると地味なテーマ...。多様なもの(いろいろな形)で統一する活動ですが、今回は何も言っていないのに、自らさまざまな形の積み木を組み合わせて立方体をつくり始めたので、おもしろいなぁと思いました。
もうお一人はお家にも童具があるそうで、慣れた手付きで好きなものをいろいろつくっていました。
秘密基地のようなお家、大きな山に刺激されて高い高い塔、その塔にのぼる階段とお客さん、小角柱を黒鍵にしたピアノ....。いろんなアイディアが湧き出ています。ピアノを習っているそうで、自身の体験が積み木で表現されています。
別々に好きなものをつくっていた二人ですが、互いへの意識はちゃんとあって、最後に高い塔で背比べする様子が微笑ましかったです。そして二人一緒に大胆に壊していました。
大人は一緒に遊ぶことをつい推してしまいがちですが、自分がすきなこと、ものを表現できるのは素晴らしいこと、決して協調性がないということではないと思うのです。大人が言わなくてもお互い引き合うときは距離を縮めて楽しんでいます。
遊びの主人公は子ども。自由に選択できる時間・空間でありたいと思わせてくれた回でした。ご参加ありがとうございました。
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