レポ・お家づくり~3大思考力
今回は各ご家族ごとに「わくわくトレー」という四角いトレーの上にお家をつくってもらいました。3倍体を柱にした後はほぼ自由に活動していただいたのですが、みなさん手がよく動いてとてもユニークな作品が完成しました。
1時間以上たっても手がとまらず、こうなると私も「そろそろ積み木を戻しましょう」を言いたくなくなります....汗
今回3回目のお子さん。回を重ねるごとに自発的になっている気がしています。
黙々と静かに、でもすごく充実した表情で。前回の「箱も積み木の仲間だよ」を覚えていてくれて、箱にモザイクをいれて玄関マットをつくりました(写真右下)
子どもたちが集中し、いきいきとしているときは、何かを発見をしたとき、(時には静かに黙々と、時には大きな声を出して)自由に表現しているときですね。自分でやった!自分が表現したいものが創れた!という満足体験は自己肯定感を育むことにつながります。
単発ワークショップとしていますが、こうして回を重ねて来ていただけると、形への認識が深まるだけでなく 表現活動が豊かになり内面的な成長につながっていくと思います。
イベント的な積み木というよりも、積み木遊びでお子さんの心の根っこの育ちと子育てを応援したいという気持ちでいるので、こういった様子に出会うと私も嬉しいなと思っています。
夏休みにいった沖縄の首里城をつくった3歳さんもいました。
お母さん曰く「旅行に行った時はそんなに感動したようではなかったのに…」と意外そうでした。
言葉にしていなくても心に深くのこるものがあったのでしょうね。体験することの大切さをつくづく感じます。
そして作り方がとても几帳面。きっちりずれを直しています。
この様子をみてお母さんが「意外!意外!◯◯くんて、こんなにきっちりつくるの?!へぇ~」と度々口にされました。積み木遊びでお子さんの新たな面や興味のあることに気がつけるのも積み木遊びのいいところの一つです。
普段は積み木ではあまり遊ばないそうですが、童具館の積み木がピタっとくっつくことに気持ちよさを感じたこと、基尺が合うから彼のやりたいことがどんどん表現できていったこと、お母さんが素直に喜んでいたことなどが積極的な表現活動を後押ししたのではないかと思います。
お父さんが「こうしたら」といろいろアドバイスしてましたが「いいの!こうするの!」と手を出させない、笑。お父さんも「えーそうなの?」と楽しそうに笑ってらっしゃる。お母さんは横でしきりに「へぇ、〇〇くんすごいね」と素直に感嘆されている。子どもが集中しているときは任せていいのですが、ここはにぎやかであったかい積み木の空間でした。
下の写真のモザイクの置き方!首里城の雰囲気がでています。首里城を忠実に表現していなくてもよいのです。
自分が体験した記憶を総動員して想像し、具体的な事象を抽象化して創造する活動を子どもは夢中になってしています。記憶力、想像力、創造力という三大思考力を駆使しています。
三大思考力のベースはやりたい!という気持ちです。自分で表現をしきれたときの満足感、達成感から、またやってみたいという意欲がわいてきますから、次の創造活動はさらに前向きになっていきます。
他の参加者さんも親子で積極的に遊んでおられました。
全部紹介したいのですがまたの機会にいたします。
白木の積み木、秩序化されたシンプルな形だからこそ体験できる世界。
もっともっと子どもたちに届きますように。
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