レポ・積み木のキッチン

積み木でおままごと。積み木のキッチン。

つみきでこんなことまでできるんだ!と驚いたのは、童具館で「童具と絵本の子育て日記」の制作に参加していたときのこと。著者の長濱さんからいただいた写真の中に、息子さんが小さいケルンモザイクや円弧モザイクをお玉でかき混ぜたり、積み木のケーキをナイフでカットするものがありました。


その時の私の心の中の叫び「童具があればほかのおもちゃはいらないじゃない

!?」


もっと前に知っていたら買わずに済んだおもちゃの数々…後悔しながらも自分の中での積み木に対するイメージが変わると、息子もわくわくトレイに積み木を詰めてハンカチでつつんでお弁当にしたり、ケルンモザイクをピザにしたりして遊ぶようになりました。いや、もしかしたらすでにそういう遊び方をしていて、私の方が「これでいいんだ」と思えたのかもしれません。積み木遊びはなにもお城や建築物をつくるだけではないのですよね。


その後、わくわく創造アトリエほるぷ絵本館さんの積み木のキッチンの活動を拝見したのですが、それが本物のキッチンのように表現されていてしかもウキウキするような楽しいキッチンばかりで....。


用途が限られたおもちゃは世の中にたくさんありますが、一つの積み木がパンに、自動車に、お母さんに、お友だちに、羊にも猫にもなる。そして組み合わせればお家や飛行機やビルやキッチン、世界遺産にもなる。


一つのものが多様なものに変化する。この経験は子どもの心にかならず残るはず。

想像し創造する経験こそ最高に贅沢で豊かな経験ではないかと思っています。


ぷれいらぼつみき

遊んでつながる童具のひろば 東京世田谷区を中心に童具と積み木で遊ぶワークショップをしています。