レポ・収納箱のお家

こちらは木曜日にきている小学生のお子さんが作ったお家です。
3歳から通ってくれているお子さん達で積木にはだいぶ慣れていますが「こどろき」という積木を導入したのは今年度になってから。あらためてそのぴったり感を感じていて「このぴったりが気持ちいいんだよねー!ほらほら!すごいよね~」などと言いながら嬉々として活動しています。
この積み木、童具の世界をつくりあげた和久先生は「子どもたからと言っていい加減なものばかり与えていると、物事に対する信頼感が薄れていく。子ども信頼を裏切るようなものはぜったいにつくれない」と仰います。徹底した幾何学的法則と数量的法則に基づいて考案された積み木、寸分くるわぬ精緻で堅牢なつくりであるからこそ、子どもからの絶対的な信頼を得ることができるのだと思います。ピタリと吸い付き、その高さ、長さはかならずどこかでぴたりと合う、簡単にはくずれない、少し触っただけで崩れてしまう積み木とはちがうから遊びが広がります。

わたしが童具にひかれるのも、多分ここは絶対に裏切らないという信頼があるからです。

単純にメーカーを信じるとかそういうことではなくて。人間は必ず何かに裏切られたり傷つけられたりするわけですが、何かを信じたいとか、確かなものを求めるという気持ちがあるようで、童具はその気持ちを受け止めてくれるものだと感じています。


さて今回はヨーロッパの街の写真を見てつくりましたが、つくっているうちに「和」を感じたようで、「家紋をつくろう~」と言っててっぺんに家紋を付けたお子さんもいました。

あとなぜか機械っぽくなるお子さんもいて、やっぱり子どもがつくるものは「当たり前」がなくて本当に楽しいです。

ぷれいらぼつみき

遊んでつながる童具のひろば 東京世田谷区を中心に童具と積み木で遊ぶワークショップをしています。