夏休み世田谷区STEAM教育講座

今年の夏も世田谷区教育センター様にてSTEAM教育講座の一つとして積み木遊びを担当させていただきました。今回も80組近いご応募があったそうです。当選された16組のご家族と午前と午後の2回開催となりました。

今回のテーマは「お山のある街をつくろう」三角と四角の活動です。

まずは8個の直角二等辺三角柱を使ったお話から。みんなとってもよく聞いてくれました。
積み木に生命があることを感じてほしいので、はじめましてのお子さんが多い時は導入は丁寧にお話しています。
次ははっこんさんでいろいろな形をつくりました。初対面同士、初めての場所で緊張したムードが少しずつほぐれていきます。
流れ星!ネコ!飴ちゃん!サカナ!お家!
と自分のつくった形を嬉しそうに紹介してくれました。

いくつかの例をプリントしてお見せしたのですが、大人は見本があるとそれを見て作らせようとしまうこともあり、まずは自由に手を動かしてどんな形でも子どもたちがイメージを広げていけると安心して活動に入っていけます。お手本通りにできないと子どもは「いやだぁ」となってしまいます。自由に手を動かして何になるか発見することが主体的な学びであり喜びであることをお父さんお母さんにもお伝えしました。

「手は第二の脳である」といいます。
小さいうちは知識を詰め込むよりもまずは手を動かし発見する喜びを。

喜びからはもっとやりたいという気持ちが生まれます。

そしてお山づくり。トンネルを作った後は自由に駅や道を作っていきました。ここまでくるともう子供たちは手がどんどん動いて自由に発想を広げていきます。

今回は三角と四角で大きな三角をつくることができる、三角からいろいろな形をつくりだすことができるという活動でした。

あるお母さんが「同じ山をつくっていたのに全然違うものができていて、本当に驚いています」とおっしゃいました。

数量、幾何学、重力、摩擦、調和、バランス、秩序、美を感じつつも、多様なものがつながり関係しあいひとつの世界が生まれること、私たちのこの世界の有り様を直感できることも積み木遊びの大きな魅力のひとつです。

それにしても90分という子どもたちがずっと集中して楽しめるのはすごいことですし、それを可能にするのはWAKU-BLOCKだからにほかならない、そして子どもたちには本来集中力、想像力、創造力があるということですね。

今回も素晴らしい機会をいただき本当にありがとうございました。
毎回プログラムの組み立てには苦労し、前日まで資料を練り直したり考え直したりしてますが、積み重ねることで、自分の経験値も少しずつ増えている気がします。

このような機会を一つ一つ大切に、積み木遊びの輪を広げていけたらと思います。

ぷれいらぼつみき

遊んでつながる童具のひろば 東京世田谷区を中心に童具と積み木で遊ぶワークショップをしています。