積木の船

7月は『船』をテーマに活動しました。

小さいお子さんの回も合わせると6回開催したのですが、回ごとに違うものができ、場の雰囲気も異なり面白かったです。


「積木の船」にはじめて出会ったのは『いやいやえん』の中にある『くじらとり』というお話を読んでもらったときでした。

『いやいやえん』の主人公はしげるちゃんですが、このお話ではしげるちゃんはお留守番。年上の子ども達が積木で船をつくり、想像の海で出会ったくじらを幼稚園につれてくるというお話です。積木の船だけは本物であとは想像の世界、いわゆるごっこ遊びです。でも子ども達はリアルな海の世界で生き生きと真剣に遊んでいます。このリアルと空想が融合された不思議なストーリーに子どもだった私も仲間にいれてもらい、「積木の船、すてきだなぁ。そんな幼稚園本当にあるのかなぁ」と思ったことを今でもよく覚えています。

というわけで私にとって「積木の船づくり」はとってもわくわくするテーマなのです。

話をもとにもどしますが、大体同じ導入と同じ積木をつかっていても、一人一人こだわる所は違います。船の床をつくることに没頭した子もいれば、釣り道具をつくったり、乗務員をつくる子、船をつくっていることはすっかり忘れて絶妙なバランスで積むことに集中した子もいました。

今回は大きな船を作ることが多かったのですが、横に小さな船をつくった子も。

協働して大きなものをつくることは積木遊びの醍醐味ではありますが,一人一人集中して自分だけの作品づくりをすることも大切ですね。個人でつくる回をもっと入れていきたいなと思った月でもありました。

7月も後半は夏休み突入ですね。猛暑が続きそうですが体調に気をつけて今だけの親子時間を楽しんでほしいなと思います。

ぷれいらぼつみき

遊んでつながる童具のひろば 東京世田谷区を中心に童具と積み木で遊ぶワークショップをしています。